2008/07/24

【 Report 】 ジーコ通訳:鈴木さん講演会

インターネット環境が良くなく更新が遅くなりました。

去る7月12日(土)に『日本xブラジル移民100周年』を記念して、15年間にわたりジーコの通訳をされてきた鈴木さんをお迎えして講演会を開催しました。

この講演会に参加されたスクール生、そして保護者の方。
そしてまた指導者の方、お越しいただきありがとうございました。

一つ一つの質問に、丁寧に、そして真剣に答えていく中で、鈴木さんの思いがヒシヒシと伝わり、ジーコ本人が答えているようにも見えた。


参加された親御さんから寄せられた投稿を載せることにしました。




本物はやはり本物。
つまり、偽物ではないということ。
今回の鈴木氏のセミナーで感じたのはそういうことであった。
ある少年が質問した。

『どうすれば、プロのサッカー選手になれますか?』

との問いに対する彼の答えはこうであった。

『おじさんはプロの選手なったことがないから、どうすればプロになれるかは教えてあげられないなぁ。
だけど、おじさんが今まで出会った多くのプロになった人達、その全てが必ずいっていたことは
「絶対にプロになりたいという強い願いを持って、一生懸命に練習をし てきた」ということ。
だから、キミも、キミ達もプロになりたいという強い気持ちをもって、 一生懸命に練習をしていけば、プロへの道は開けるかも知れない。
頑張ってね。』


子供達に『プロになるにはこうすれば良いよ』と自らがプロ選手であるかのようにアドバイスすることは容易い。
あえてそうしなかった彼の言葉に真実があり、その真実が子供たちの心 を貫く。

さらに、言葉をつなぐ。

『強い気持ちを持ち続けなかったり、一生懸命に練習をしなかった人が プロの選手になったというのは聞いた事がない。だから、やっぱり思い続ける事がやり続けることが重 要なんだよね。』

子供達には自分が求める夢への地図を手に入れたはずだ。それぞれに図 柄の異なる地図を。

彼は問いかける。

『この中でプロになりたい人はいるのかな?』

一瞬の躊躇の中、全員が手を挙げた。

『この中でプロとして海外に行きたい人?』

少し数は減ったが多くの子 供達の手は挙がったままだ。

指されるかも知れないこのような状況下で堂々と日本人の子供達が手を挙げるケースは少ないだろう。
プランがない夢では、手をあげるのも難しいはずだ。

『キミはどこに行きたいの?』
『スペインか、スペイン語も勉強しないとね。』

『キミはどこにいきたいの?』
『イギリスかぁ・・・、かなり当たりがきついよね。あそこのサッカー は。英語勉強しないとね。』


『ヒデは、いつか必ずイタリアでプレーしたいと思っていたからこそイ タリアでプレー出来た訳だけど 彼はその為にイタリア語を高校生の時から勉強していたんだよね。』
強い気持ちをもって夢に向かって行くならばその為の準備も怠ってはいけない。

彼は子供達の心に直接訴える。

帰り道、息子がつぶやいた。

『鈴木さんが言ってたけど、強い気持ちで頑張ることと、いざという時に度胸を持って挑むことと、諦めない根性と結局は気持ちが一番大事なんだよね。』
いつもオレも言ってたじゃん!という言葉を飲み込んで、
『そうかぁ・・・、で、鈴木さんの話、解ったの?』

と応えた。

『うん、わかったよ。オレ、たぶん、やれるよ♪』

息子と同じように参加した子供達の心には間違いなく聴こえたはずである。

うわっつらの言葉より飾りのない真実だけが心に届くことを思い知らされた1日でした。




この講演会のことは、鈴木さんのブログにも取り上げてくれています!!


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