先日のブラジル滞在のこと。
サンパウロ滞在を全面的にサポートしていただいたヂエゴ・コスタ輩出したクラブ
「バルセローナ エスポルチーヴォ カペーラ(Barcelona Esportivo Capela)」から
先日の滞在に際し、クラブの仕事やまた滞在時に指導したことなどに触れ
感謝の意を表するコメントが掲載されました。
ブラジルでは、ファヴェーラ(Favela)と呼ばれるスラム街があります。
そのスラム街は犯罪の温床といわれ、そこで生まれ育っているの子どもたちは不登校、ドラッグ、犯罪、非行に手を染めてしまうケースが後を絶たない。
そうした問題に対処すべく、ブラジルでは国を挙げてファヴェーラの子どもたちを非行に走らないようサポートする「プロジェト ソシアウ(Projeto Social)」とよばれるソーシャルプロジェクト、いわば社会貢献事業活動を行うことが義務化されています。
サッカーを通じ、スポーツを通じて、青少年育成という社会貢献活動を行っている。
今回サンパウロの滞在を全面的にサポートしてくれた「バルセローナ エスポルチーヴォ カペーラ」もその一つで、クラブが行っている社会貢献事業「プロジェト ソシアウ」の活動を知ること、そのお手伝い、そしてスラム街の子どもたちと実際に触れあうこともしてきました。
この「プロジェト ソシアウ」という社会貢献活動はとても素晴らしいものでした。
このクラブが行っているのは毎日定期的にカテゴリー別に開催していました。
決まった時間になると、子どもたちがスパイク一つを手にもってクラブに。
子どもたちは、出席簿的な用紙にサインを済ませ
クラブから貸し出される練習着に更衣室で身をまとい、グランドへ。
この日、マルコスと呼ばれる担当コーチは
練習前に子どもたちに僕を紹介してくれた。
僕がこのクラブに来た理由、日本での仕事内容などなど
子どもたちは目を輝かせて話を聞き入っていた。
勉強することの大切さ
あいさつをすること
人とかかわりを持つために必要なこと....などなど
この日はたくさん話をしていた。
ブラジルでは、「エドゥカソン ウマーノ(Educação Humano)」と呼ばれ
つまりは、「人間教育」という意味。
スポーツを通じて人を育て、更には選手を発掘する意味も持つこの活動。
こうした活動にブラジルでは
多くの一般企業がスポンサーになったりして活動をサポートすることが当たり前になっている。
シンプルに感じたことは
地域と密着し、クラブは地域の憩いの場として
学び・競う場として
様々な役割を担うコミュニティになっているということ。
子どもたちは練習が終わると
更衣室で着替え、貸し出した練習着を返し
クラブで各々好きなように過ごして
「Tchau!!(バイバイ)」っていって
その場にいる人たちみんなにあいさつして帰っていった。
文化として、生活の一部として
当たり前のように根付いている
その光景にうらやましく思わずにはいられなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿