日本人に必要なのは...
もうだいぶ前のこと。
日本にあるブラジル新聞社に友人がいて、その彼とJリーグ関係の仕事をしていたのもあってブラジル人選手とも交流があった。
多くのブラジル人選手は国立競技場で試合をすると、その後は必ず近くのブラジルレストランへ行く。
何度か仕事で試合観戦に行くと、運良く前代表監督ジーコと食事することになった。
その時、ジーコがこんな話をしてくれた。
日本でプレーするようになってしばらくして、ミーティングでこう話したそうだ。
ジーコ談
みんな、サッカーは数学じゃない。 [ 1 + 1 = 2] じゃ無いんだよ。
だから言われた事だけを勉強する理屈はない。
必要なのは創造する自由さなんだ。 と。
それで友人のブラジル人がジーコにこう質問した。
「それで日本人は何て聞いてきたの?」
そしてジーコは、
ジーコ談
その選手はこう言ったんだ。
ジーコさん、僕は一つだけオプションがあれば良いです。
誰にボールを出せば良いか言って下さいって。
その場にいた全員が笑った。
もちろんジョークじゃなく本当の話。
その後ジーコが真面目な顔になってこう話した。
ジーコ談
日本が世界に通用するためには、
考え方を変え、やり方を変えなければならない。
状況が常に変化するサッカーでは、色々な意味で柔軟性が必要となる。
その柔軟性は、自由に創造することからはじまる。
どうやら日本にはそれを認めない風習があるようだ。
今でもその時見せたジーコの強い眼差しが忘れられない。
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